1980年新連載のおすすめベスト10(その2)
1980年最初号~1980年最終号までに新連載された作品のうち
今でも(今だから)読んでも面白い作品10本を紹介します。
第6位~第10位はコチラ
第5位

作者:どおくまん
週刊少年チャンピオン 1980年1号~
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怖い顔だけで(内心は超ビビり)不良たちの頂点になっていく男のケンカギャグ漫画。
すぐに泣いてしまう精神の弱さで、中学時代にはいじめられていた主人公は、自身の持っているコワモテの顔だけを武器に、舐められないようにすべく高校デビューを果たす。
最初は、その外見と内面のギャップによるギャグを中心とした展開で
作者のトレードマークのこれも連発されるギャグ漫画だった。
強烈な獣田(服食べちゃいます)も忘れ難い。
しかし、次第にシリアス度が増していき、不良同士のケンカを描く、
ヤンキー漫画の走り的な作品となる。
自分の顔にコンプレックスのある人は・・・
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第4位

作者:新沢基栄
週刊少年ジャンプ 1980年41号~
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変な奴らが戦隊モノのように徒党を組んで変なことをする学園ギャグ漫画。
主人公が変な奴なのは定石なんですが、やたらと弁が立ち、ともすれば知的に見えるあたりが魅力的。
また、頭身を自在に変える表現も、この作品から一般的になった。
それから、連載する期間にあわせて作品内のキャラが実際に年を取るというのが、ギャグ漫画としては斬新だった。
(主人公たちが高校生になるとタイトルも変わる!→コチラ)
まあ、おかげで最後のころはアクロバティックな手段をとる羽目になるのだが・・・
そして物議をかもした最終回へと至るのであった。
なんだかんだで、一番変態なキャラは、ヒロインの唯ちゃんであることは間違いない。
ダジャレ名前(織田魔利とか)を一度でも考えたことがある人は・・・
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第3位

作者:宮下あきら
週刊少年ジャンプ 1980年35号~
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前作で不本意な終わり方をさせられた作者のリベンジ的アクション漫画。
超田舎モンの虎が、修学旅行で都会にきたことを機に、ヤクザへの道!を目指すことになる。
そして、そんな虎はヤクザになるために、政たちが収容された特別少年院に行くことが目標となる。少年漫画には、夢とか目標とか大事ですからね。
そして虎は、見事に目標を達成し、夢をかなえます!
今ならコンプラ的に、OUTでしょうね・・・。
というドラマが、真面目とギャグのすれすれの境界線で展開されていく。
全体的にはちょっと右寄りな思想に見えるのだが、それを茶化している感じもあって、その辺りは「スターシップ・トゥルーパーズ」を先駆けています。
しか言わない男など、脇キャラも素晴らしいです。
その中でも出色のキャラ、枢斬暗屯子をご覧になりたい人は・・・
第2位

作者:ちばてつや
週刊少年マガジン 1980年42号~
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ゴルフをやる人の定番「チャーシューメーン」でお馴染みの巨匠の王道ゴルフ漫画。
少年誌で、地味になりがちなゴルフ漫画を描くのは難しいと思いますが、この作品も作者の性分も加わり、かなり地味。
それなのになぜ面白いのかというと、地味な部分を最大限に生かすことでのリアルさということになるのではないかと。
何せ、主人公の最初のゴルフ試合は、
賭けゴルフですから!リアルですね。
そして、その相手も手段を選ばずいろいろやってくるのだが、主人公も負けじと、相手が打つときに・・・
リアルです。
そしてこの主人公のキャラが調子に乗りやすい男なので、調子に乗ってヘマをやらかし、試合をヒヤヒヤさせてくれるのが、また面白いんですよね。
とりあえず、リアルなゴルフでも「みんゴル」でも、打つときに「チャーシューメーン」と心の中で言ったことがある人は・・・
第1位

作者:鳥山明
週刊少年ジャンプ 1980年5/6号~
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世界的大漫画家の連載デビュー作にして国民的大ヒットギャグ漫画。
圧倒的なセンスの良い絵と、作品の中にツッコミがいない(みんなが天然ボケ)という斬新な世界観は素晴らしいの一言。
こういった感じのメタギャグが、漫画世界の中に当たり前のように取り込まれている世界観は天性のものであり、あまり漫画を読んだことがないという作者だからこそ生まれた斬新さなのかもしれない。
絵においては、その天才ぶりが爆発していて、
トイレのデザイン(デザイナーはこの漫画見るだけでインスピレーションをもらえると思う)や、
建物のデザインなどのセンスの良さには舌を巻くしかない。
キャラクター的にも主人公(しかもロボットに)眼鏡をかけさせるという抜群センス。
作者は、面倒くさかったと思うが・・・
ギャグも面白く、ドラマ的な展開においても、千兵衛さんが結婚したりして王道展開を否定するようなサプライズ展開も多い。
とにかく「DRAGON BALL」しか知らない人は・・・