☆はプラス ★はマイナス

1話を研究してみる

少年ジャンプに限らず、連載漫画の第1話というのはかなり重要であり、作者も編集者もかなり気合の入ったモノになっているはずだ。それに他の連載候補作品を勝ち抜いたモノでもあるわけで、内容的にも面白いものに間違いないはず。
しかしながら、それらの作品のほとんどは人気があまり出ないまま短期に終わってしまい、大ヒットする漫画はほんの一握りである。大ヒット漫画とそうでない漫画の違いは何なのだろうか?もちろんそこには誰が見ても歴然とした差があるのだが、第1話を見ただけでも何か差があるかもしれない。
そこで、連載漫画の第1話を改めて細かく見ていったら、何かヒットの法則みたいなものが見えてくるのではないかと思いたち始めてみました。まあ、そんな法則があるなら、当然プロの方々がすでに発見してしるだろうから、ないことはわかっている。でもまあ、楽しそうだからやってみます。
自分なりにたくさん漫画を読んできた経験によって、1話の中で必要で重要な要素は以下の4つになるのではないかと思う。

  • ホープ
    その漫画の世界観を理解させるための説明でもありつつ、その世界が広くて(大きな謎や強大な敵)、これからの展開に期待が持てるかどうか。
  • キャラ
    主人公のキャラが、何が好きで何が嫌いか、行動原理が何であるかなど、キャラが動く理由を説明しつつ、魅力的な人間であると思わせるかどうか。
  • サプライズ
    読者の予想を裏切る展開、キャラ、セリフなど、読者を「!」と思わせることができるかどうか。
  • アート
    上手な絵、個性的な絵など、漫画の肝でもある絵の部分において魅力的な何かがあるかどうか。

この4つのポイントを中心に、☆はプラス、★はマイナスでポイントをつけて、第1話を研究していきたいと思います。
なお、1話が雑誌掲載時とコミック時で違う場合は、コミックの1話を研究しています。